
【五賢帝コイン特集】~ローマ最盛の呼吸を掌に~
掌で味わう“黄金期” — 五賢帝デナリウス・コレクション
ネルヴァからアントニウス・ピウスまで、帝国史に燦然と輝く“Pax Romana(パックス・ロマーナ)”の96年間。
本特集では、その礎を築いた五賢帝と、帝位を支えた二人のファウスティナを象徴するデナリウス&シストフォルスを厳選しました。安定政、版図拡張、文化保護、慈愛統治という各皇帝の哲学が図像化された銀貨は、現代でも資産的価値と歴史を握る高揚感を同時に手に入れられる稀有なアンティークコイン。
今こそ“最も幸せだったローマ”の呼吸をご体感ください。
■ ネルヴァ ― 幸運の舵を握る老練の改革者
紀元前1世紀末、ローマ帝国は混乱の中、新たな皇帝ネルウァを迎えました。在位わずか2年ながら“五賢帝時代”の幕を開けた彼がなぜ高く評価されるのか──その秘密は「フォルトゥナ(幸運の女神)」を刻んだデナリウス銀貨に隠されています。短期間で軍と民衆の調和を目指しローマ再建の道筋を示したネルヴァの願いと決意を、この銀貨を手に歴史を感じながら読み解いてみませんか?
■ トラヤヌス ― 帝国最大版図と“永遠の炉”
ローマ帝国の最盛期、“最良の皇帝”と称えられたトラヤヌス。その華やかな軍事的成功の裏で、彼が銀貨に刻んだのは国家の永遠を象徴する炉の女神ヴェスタでした。静かに玉座に坐し“聖なる火”を守り続ける女神像は、トラヤヌスが軍事だけでなくローマ伝統の宗教や慣習を重んじ市民の信頼を得たことを物語ります。
■ ハドリアヌス ― 旅する皇帝と八柱神殿
五賢帝の一人ハドリアヌスは、旅をしながら属州各地にギリシア風の建築を奉献し、“フィロヘラス(ギリシア文化の友)”と呼ばれました。その姿勢を象徴するのがビテュニア属州で鋳造されたシストフォルス銀貨です。裏面に描かれた壮麗な八本柱の神殿は、ローマと属州が交差し文化と権威が融合する瞬間を示しています。
■ アントニウス・ピウス ― 黄金の平和を継いだ賢帝
“ピウス(敬虔なる者)”の名の通り、約23年にわたり大規模な戦争を起こさずローマに「黄金の平和」をもたらしたアントニウス・ピウス。パクス(平和)女神を描くデナリウス銀貨は、皇帝が理想とした平静の世界を映し出しています。
五賢帝だけじゃない — 帝国を支えた“二人のファウスティナ”
■ 大ファウスティナ ― 女神へ昇華した皇后
大ファウスティナは五賢帝アントニヌス・ピウスの妃として、ローマが最も安定した
■ 小ファウスティナ ― ストア派皇帝を支えた賢后
小ファウスティナは大ファウスティナの娘にして、哲人皇帝マルクス・アウレリウスの妃。 母に続き慈愛と品格を備え、戦乱の最中も慈善活動と多産で帝位を支えました。 デナリウス銀貨には優雅な肖像と、母性・豊穣を象徴する女神が刻まれ、ローマ後期の宮廷ドラマを映し出します。 母娘で揃えれば、2世紀ローマの光と影が手の中で鮮やかに蘇るでしょう。
すべて一品モノで次回再入荷未定になります。
五賢帝と皇后が織りなす“平和の呼吸”をぜひこの機会にお楽しみくださいませ。
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